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(15・5・7)平成の大合併で浜松市はどうなった?
「温もりを語りつづける緑のふるさと」
今日は日本共産党の宮本岳志衆議院議員と秘書のみなさん、渡辺真弓市議、酒井豊美市議と私の6人で、平成の大合併で浜松市がどうなっているのかの調査に、天竜区に入りました。 最初は旧龍山村の「龍山郷土文化保存伝習施設」に行きました。「温もりを語りつづける緑のふるさと」と入口の切り株の横の標識に書かれています。山の暮らしにかかわるさまざまな文化・知恵を伝習する貴重な施設でしたが、すでに閉鎖され寂しい思いがしました。
崩壊した原田橋の工事現場
次は天竜区佐久間町の崩壊した原田橋の工事現場の視察に向かいました。崖崩れで崩落した古い橋に隣接して建設途中の橋も崩落しています。崖崩れで地盤が弱い場所だから安全な別の場所に付け替えるべきとの地元の声もあったとのことですが、隣接した場所につくることになり今回の橋の崩落で2名の職員が亡くなる事故となりました。
まさにロッククライミングのような工事
崩落した斜面をモルタルで固める作業は、まさにロッククライミングのような工事で、命綱を着けての工事ですが、遠く離れ高所での作業のため、よく目を凝らさないと人がいるのかどうかもわかりません。
「さくま郷土遺産保存館」もすでに廃止
さらに「さくま郷土遺産保存館」と平沢観光トイレの跡地の視察に行きました。さくま郷土遺産保存館はすでに4年前の3月31日で閉館となっていました。すぐ横の観光トイレも撤去されていて、観光バスのトイレ休憩もできなくなっていました。
怒りと悔しさのこもった声に聞こえる
帰る途中に道の駅で昼食をとる予定でしたが、駆け足の視察のため結局、時間がなくなりコンビニのおにぎりとなりました。
平成の大合併で、当初は「サービスは高い方へ、負担は安い方へ」「大きな区役所、小さな市役所」などとバラ色に描かれてきましたが、周辺部はますます切り捨てられていっている実態があります。 こんな国づくりをやっていて何が地方創生でしょうか。原田橋の工事現場の横にあったテニスコートには、県立佐久間高校の横断幕があり「北遠に一つ星あり、小なれど輝光強し」(同窓会、生徒会)と書かれてありました。いくら小さくても山を守り、地域を守りこの場所で根を張って頑張っているぞ!と、今の政治に対して精一杯の声をあげている怒りと悔しさのこもった声に聞こえました。
国会、県議会、市議会と連携して中山間地域の暮らしを守るために頑張らねばと痛感した視察でした。
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