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今日の午前中は地域の訪問対話に出かけました。59軒を訪問した中で実感したのは、一昨年亡くなった父のゲートボール仲間や飲み友達など、「あなたのお父さんと知り合いでしたよ」「ひらがさん最近どうしてるのか話していたところ」などと話しかけられました。予想外の話に少しビックリするやら嬉しい気持ちになりました。
午後からは、経済同友会の終身幹事であり、「憲法9条の会」の品川正治さんの「戦争・人間・憲法9条・そして日本経済」の講演会に参加しました。戦争のほんとうの恐さを知る財界人として、全国で講演活動をされている品川さんは88歳米寿になったそうです。それでも予定時間をオーバーし、約2時間近く原稿も殆ど見ずに訴えつづけるエネルギーは驚嘆に値します。 品川さんが小学校に入学した年が満州事変。中学校に入学した年に日中戦争がはじまり、高校に入学した年にはすでに太平洋戦争が始まっていたそうです。辛酸を極めた戦争が終わり、中国からの引き上げ船の中で日本国憲法の草案が載った新聞が回覧という形で配られ、部隊長が品川さんに「代表して読んで聞かせてくれ」と言うので読んだそうです。そのときみんな泣きながら読んだそうです。9条のところで自分も詰まって声が出なくなってしまったが、一番泣いていたのはその部隊長だったそうです。戦後、超大会社のトップになったその部隊長は「これなら俺も生きていける。よくこんな憲法がつくれたなあ」と語ったそうです。 品川さんはこうした経過を経て、「戦争を起こすのは人間。ならば、それを許さず止められるのも人間」というのが基本的心情であり、これが戦争・人間の意味だと語りました。 そして日本は、戦争は許せないという国になった。戦争を国家としてしか見ていない他の国の憲法とはまったく違う。戦争は必ず罪のない母親や子どもが死ぬのだ。戦争を人間の目で見て人間として許せないという、世界でたった一つの憲法だ。この憲法を捨てられるはずがないと語りました。 さらにもう1つの問題として、「戦争を人間の目で見ている日本国憲法をもつ国が、なぜ経済を人間の目で見ないのか」と経済人としての主張をズバッと言いました。 2008年9月15日にリーマンブラザースがつぶれました。その中で米国500社のCEO(最高経営責任者)の年収は、平均的労働者の年収の実に340倍であることも明らかとなった。さらにヘッジファンドのトレージングマネジャーは、平均的労働者年収の実に19,000倍の給与をもらっている。いまや新日鉄も企業買収におびえる状況になっている。 日本経済では派遣切りが当たり前になっていることや、国民の貯蓄を企業のために活用するために国債を発行していること。国債は誰のためにやっているのか。国債を発行すればするほど国民むけの予算が少なくなっていくことなど、経済も人間の目で見た経済に切り換えていくべきだとズバッと主張し、目からウロコという気がしました。大変、説得力のあるお話でした。
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