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(09・6・15)川根本町町長懇談、川根本町商工会懇談、街頭宣伝
「ちょっと子供がおしっこを出すから、待っててくれる?」
今日の午前中は川根本町の杉山嘉英町長と懇談です。SLで有名な大井川鉄道で下泉という駅まで約50分の電車です。ローカル線らしく子供連れのお父さんが「ちょっと子供がおしっこを出すから、待っててくれる?」と運転手に聞くと、「トイレはないけど線路の横でするだけだけど・・・」と答え、待っててくれました。すると年輩の男性もそれに続いていました。本当にのどかな光景です。その後、電車がスタートしていきました。電車は44年前に造られ近鉄から無償譲渡された車両です。
大井川を渡るつり橋
行く途中、大井川を渡るつり橋がかかっていました。
私と同じ年の町長さん
杉山嘉英町長との懇談では、町が大正時代に国と官行造林(町が所有している山に、国が植林し、維持管理し、伐採時期が来たら伐採し収益は折半する)の契約をおこない、当初は収益もありましたが、昭和38年から「公売」(伐採・搬出経費も全て落札業者が持つ)を始め、当初は町にも収益が入りましたが、木材価格が低迷し、20年くらい前から「公売」にかけても予定価格に達する業者がなく、売れない年が数年続いた結果、政府は町と国は共同経営だからと、町に対し、毎年2〜300万円で、国の持ち分を買い取らせてきました。
そのため、83年間の契約期間が終了した平成18年以降も まだ200ha残っているとして、さらに、今後20年間契約延長し、国の持分買取りを続けるとしたのです。
この問題を1月に続き、5月の29日に林野庁からレクチャーを受けました。 レクチャーでは、こんな一方的な契約があるのか。当初、木材を切り出して赤字になるなどとは想定していなかったはず。もう契約時の前提条件は崩れているのもかかわらず、相変わらず国の持分だけは、伐採しなくても買い取れというのは、一方的であること。そもそも契約を見直してしかるべきことなどを聞きました。林野庁は契約は双方が納得しなければ結べないこと。毎年、国の持分を買わなくとも、例えば5年間様子を見るなど、違法でも契約違反でもないこと。伐採についても良く町と話し合うと回答したことなど、交渉結果を町長に伝えました。
町長は「池に石を投げ入れてもらい、その波紋を契機に営林署にも話していきたい」との主旨のお話がありました。また、いまの政治についても大いに意見交換をしました。懇談の中では、何と町長は私と同じ1954年生まれでした。町長は7月、私は5月生まれでまさに同級生です。
川根本町で栽培されている「奥光」(おくひかり)
懇談では、川根本町で栽培されている「奥光」(おくひかり)というお茶をだして頂きました。玉露のような入れ方で味あわせていただきました。本当に美味しいお茶です。さすがはお茶の町です。今までいただいたお茶の中で最高でした。
川根本町の商工会との懇談
続いて、川根本町の商工会との懇談をおこないました。菊池松巳会長、中村国海、中村弘司両副会長、勝山明男本川根支所長、事務局長さん等5人と懇談しました。 はじめに、町長と官行造林問題での交渉結果を報告してきたことを話すと、官行造林は個人や企業ともそういう契約を結んでいること。それが、木材の価格が暴落して大問題になっていること。ただ、町のように国の持分を買い取れなどとはなっていないが、大きな問題になっていることなどが話されました。
また、景気対策の問題で、川根本町で使える「プレミアム商品券」に、町が2割のプレミアム分(600万円)を出した3,600万円分が1週間で売り切れたこと。この商品券は床屋でもガソリンスタンドでも何にでも使えるとのことでした。 また、小口融資などの利子を1%分補助する制度で、合併当時は町が全額補助していたのに、3年目から、商工会にも半分出せと言うことで、0.5%づつ持つことになり、補助枠を広げると商工会員の負担も増えるため、町独自の利子補給を増やして欲しいという要求も出されました。 日本共産党の緊急の経済対策に対しては雇用の問題も、「自分は建設業だが、社員の首を切ったら、どんなことになるのかはっきりしている。同じ町に住んでいる社員を切るわけには行かない。社員を切るのは全ての対策をやりつくした後の話だ」「川根本町では無駄な公共事業はない」など、日本共産党のいう生活密着型の公共事業、耐震補強工事、生活道路などそういう方向を考えれば仕事は沢山あることなど議論は大いに盛り上がり、日本共産党の緊急経済対策でも意見が一致しました。 商工会が要望しているのは以下の4点です。 @公共事業の前倒し発注ならびに新規公共事業の創設と予算確保および地元業者の優先による事業の新規発注。 A経済危機に対応し雇用維持あるいは会社存続のための、運転資金に対する利子補給の割り増し。 B緊急雇用調整助制度の会社負担20%に対する上乗せ助成。 C雇用対応策および人材育成策として従業員の各種資格(チェーンソー、草刈機、下刈機の扱いなど)取得に対する補助制度の創設。
車の半分近くの人達が手を振ってくれます
その後、街頭から鈴木多津枝川根本町議といっしょに3ヵ所(1ヵ所は県宣伝カー、2ヵ所は鈴木町議の宣伝カー)から訴えをおこないました。 車の半分近くの人達が手を振ってくれます。かなり反応があります。畑仕事をしていた60代の男性は「自民も民主も、とにかく何をしようとしているのか先が見えない」「医療も年金も介護も本当に大変だ」と語り、共産党へ期待しているとの話をしてくれました。
お面を売っている露天商のお年寄り
宣伝カーで移動中に橋のたもとでお面を売っている露天商のお年寄りがいました。本当になつかしい場面です。でも、あまりお客がいないせいか昼寝をしていました。思わずパチリです。
正にローカル線の駅
その後、大井川鉄道の地名駅から電車に乗り帰って来ました。駅は正にローカル線の駅という感じで私たちの子供の頃を思い出させる駅で、思わず写真に撮りました。 今日の行動の中で「しんぶん赤旗」日曜版が1部増えました。
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