<< 活動日誌の目次に戻る
年末の28日に、勤めていた会社をクビになった33歳の派遣社員の方の率直な思いを聞く機会がありました。 その青年は阪神淡路の震災で両親を失い、工業高校を中退し、一刻も早く悲しい思い出を忘れたいことから、富山の富士通に就職し、その後派遣社員になり13年間勤めてきたこと。正規社員と同じように頑張っても、賃金のピンハネ、寮費、布団代、テレビ代、冷蔵庫代に加え、送迎用のマイクロバス代として一ヶ月1万円もとられ、手元に残るのはほんのわずかだったこと。「朝から正規の社員と同じ仕事をしながら、いつまで頑張ったら希望が持てるようになるのでしょうか。私はだまされたと思います。労働者派遣法は労働者を守ってくれるものではなく、派遣元と派遣先を守るものだった」ことなど、涙を流しながら語っていたこと。 また、自分の友人がクビになったことを奥さんに言うことができず、サラ金からお金を借りて、会社から振込みがあったように見せていたのが焦げ付き、借金取りが家に来て、奥さんから問い詰められ最後はケンカになり、奥さんが夫をはり倒し、夫は睡眠薬で自殺を図りましたが救急車で病院へ運ばれ一命をとりとめました。奥さんは自分が悪かったと涙を流しながら悔やんでいたそうです。 さらに、沖縄出身の派遣社員の友人が、「今日会社をクビになってしまった。今夜泊めてくれる?」と電話がかかってきたとき、自分もどうなるかわからず、泊めてやる状況になかったため、断わってしまったこと。その後、自分もわずか74円の所持金しかなくなり、たまたま玄関の入り口に入っていた日本共産党のパンフレットを見て党に電話をしたことから、生活保護が受けることができ、再就職の活動ができるようになったこと。気になっていた沖縄出身の友人に電話したら、「まさか断られるとは思っていなかったこと。しかたがなかったのでテレビで見た東京の派遣村へ、行こうと思っている」として、手持ちの1万円を全部ガソリン代にして東京に向かっている途中だということがわかりました。「自分も共産党にめぐり合って、生活保護を受けることができるようになって仕事をさがしている。こっちに戻ってこい」と言うと、「だったら、なぜあの時泊めてくれなかったのか。生活保護を受けるのは恥だ」と言われ、「その言葉が胸に刺ささり、今日は本当に辛いことが2つも重なり胸が痛いです」と語ってくれました。
ご意見・ご感想をお寄せください
日本共産党静岡県委員会/日本共産党国会議員団静岡県事務所 〒420−0843 静岡市葵区巴町6−4 (電話) 054−245−2244 (FAX) 054−245−2244
e-mail/hiraga@tokai-blc.jp
本サイトへのリンクや、文書・写真などの複製・転載については、必ずご連絡くださるようお願いいたします。 Copyright since 2003, Japan Communist Party. Allright reserved.