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今日は静岡駅北口のホテルアソシアで、県社会保険労務士政治連盟主催の政党討論会に参加しました。 いま、社会保険労務士の皆さんは、規制緩和により司法の分野にも進出しようと各政党に働きかけをおこない、議員立法でADR(裁判になる前の個別の民事調停)ができるようになりました。同時に市場化テスト法が成立し、各中小企業にも社会保険に加入してくださいという働きかけをおこなう仕事も競争入札でおこなうようになりました。しかし1件加入して2900円という仕事も、採算のとれるようなものではなく、入札が不成立の場合もあり、2回3回とやってようやく成立ということもあったことなどが話されました。県社会保険労務士会として入札に参加するのか、参加しないのか検討中とのことでした。
ADRについては訴額が60万円以下の案件をおこなうことができるようになりましたが、それも内容的には、労働者の解雇手当が払われないとか、給与の未払いなどが2〜3ヶ月あればすぐに60万円を突破してしまうので、この上限を引き上げてもらいたいということと、簡易裁判所の訴訟代理権の獲得をめざしていることなどが話されました。 私は、規制緩和には反対であること。市場化テスト法で収益を上げることが最優先となれば、耐震強度の偽装事件と同様のことが起きかねないこと。正当な仕事で正当な収益になることが大切であることをはなし、困っている問題や実態などを聞きました。ところが他党は「今日は聞かせていただくだけ」と言うのです。民主党の代表で参加した静岡市議は、「市場化テスト法には賛成したが、現状はバランスが崩れている」と弁明的な発言があっただけです。政党討論会と準備したのに主催者はがっかりしたのではないでしょうか。 まとめのあいさつで「規制緩和で報酬規定もなくなった」というので、終了後に会長さんに尋ねると、「仕事をタダでやっても、100万円請求しても自由となった。報酬額が自由競争になったということです」と話してくださいました。私は「良心的な社労士の仕事がなくなっていくのでは?」と伺うと、「そういうことになるかもしれません」とのことでした。 本当に「構造改革」「規制緩和」は国の進路を誤らせるものだと、ここでも痛感しました。
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