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今日は高梨俊弘市議、稲垣あや子市議の3人で「磐田市立総合病院」を訪ね、北村宏院長と、わが党の医師不足に対する提言について懇談しました。 北村宏院長は、医療の質が高ければ高いほど医師不足は申告になること、また、経済的背景があり、お金がないと医師配置ができないこと。医師数が十分かどうかは、例えば絶対数で人口10万人に対し、G7、ドイツ、イタリア、OECDなどと比べればわかることであり、医師が余っているなどというのはとんでもないことと、次のように話されました。 10年前に厚労省は、医師数を10%削減するという見込み違いをしたこと。その要因の一つはインフォームドコンセントがある。丁寧に説明するために時間がとられ、10年前と現在とでは、必要労働量は数倍増えている。 二つ目に、医師不足は、正確にいえば勤務医不足である。医師は過重労働のため、一人やめて負担が増え、耐えられなくなると開業医に変わって行く。しかも所得は開業医の方が3〜4倍高いという矛盾がある。大変な仕事をしているところには、ふさわしい所得が保障されるべきこと。 三つ目に、いま医療費は30兆円といわれているが、GDPに占める医療費の額は、ドイツでは10%くらい、フランスでは9%くらい、アメリカでは14%くらい、日本では7〜8%くらいで、医療費の総額が少ない。なぜそうなっているかというと、お金があるにもかかわらず、公共事業につぎ込まれていて、医療費に使われない。日本がドイツ並みなら50兆円は使える。看護師も増やせる。もともと使命感の強い人たちであるから、そこにお金を出すべきであること。マスコミはもっと、貧しい医療実態を国民に知らせて批判すべきである。 産婦人科に訴訟が多いのは、出産にリスクが大きいから。共産党のいう「無過失保障制度」はその通り。 そもそも、こういうことになっているのは、「中医協」の中に開業医の代表者は入っているのに、病院の代表者が入ってこなかったところに問題があると思っている。潤沢に医師がいれば、偏在という問題も起こらないと思う。少なくて大変だから、条件のいいほうに流れていくことになる。 「美しい国」なんて言ってほしくない。安心して住める国にしてほしい、など率直に語っていただきました。 「写真を撮らせていただけますか?」と伺うと、「いいですよ」と快く撮らせていただきました。 私達の提言の内容と同じようなことをポンポン話していただいてこちらがびっくりしました。
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