<< 活動日誌の目次に戻る
(06・8・12)種元良彦著「この給料、契約と違うじゃん!」出版を祝う会
好評です「この給料、契約と違うじゃん!」
今夜は、元県評事務局長の種本良彦さんの「この給料、契約と違うじゃん!」の出版を祝う会が静岡県労政会館でおこなわれました。 この本は県評事務局長のとしての労働相談活動をまとめたものですが、普通の労働相談のハウツウものの本とは違い、物語として書かれています。そしてそれぞれの物語の最後には、どういう労働法が適用され解決するのかが簡潔にまとめられています。
まるで時代小説を読むよう
私もお祝いのあいさつをしました。初めは全労連議長の熊谷金道さんの本かと思いましたら、それは間違いで、種本さん自身が書かれた本でした。読み始めると相談者がどういう人で、季節の折々の情景描写が適切にされていて、労働問題の本とはぜんぜん違い、時代小説を読む感じです。 例えば、直接交渉に乗り込んで相談が解決し、帰りの駅に着くと、「すでに列車は入線し、発射時刻を待っています。3分前ですがこの列車に乗れそうです。浅井は急いで乗車券を買い、改札ゲートを通過しました。振り向くと祐美子さんが改札口のむこうで見送ってくれていて、ショルダーバックから離した手を小さく振りました」とか、別の相談例では、「休耕田一面に秋桜が咲き始め、秋風に揺れています。秋桜の細長い葉は、さざ波のようにサラサラと流れ、その葉波は揺れるたびに白く輝きます。九月中旬、この志太平野にも優しい秋が訪れてきました」で終わっています。 まるでそれぞれの相談例が「池波正太郎」や「藤沢周平」の時代小説を読むような感じで一気に読める本だと思いました。困っている人をみたら捨ててはおけない、正義感と優しさにあふれた種本さんらしい本でもあります。 日本共産党の職場支部でも、この本で生活相談活動をやれば、必ず頼りにされる党支部になると感じましたし、即戦力になる本だと思いました。
特別な割引相談も検討したい
新日本出版社の五島木実さんからも、労働相談本にはないユニークな本であることの紹介や、要請に応えて特別な割引相談も検討したいむねのあいさつがありました。
最近、印税の夢を見るようになりました
最後に種本さんがご夫婦でお礼のあいさつをおこないました。「最近、印税の夢を見るようになりました。少なくとも四千部は売れてもらわなくてはならないこと。それから季節の花のことは、引退したら急に関心を持てるような余裕が生まれたこと。しかし、花の名前はまったくわからないために奥さんに教えてもらったこと。それでもちゃんと図鑑で確認したこと」などが語られました。
印税が入ったら電気炊飯器を
また、奥さんからは「私に内緒で本を出して・・・。印税が入ったら電気炊飯器を買ってもらう約束をしてあります」とのくだりには、場内大爆笑でした。元気の出る楽しいお祝いの会でした。
|