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(06・8・7)浜岡原発5号炉タービン羽根破損調査
浜岡原発5号炉事故調査
今日は6月15日に発生した浜岡原発5号炉のタービン羽根の脱落により、異常振動で緊急停止した事故調査に行ってきました。 この調査には、私、ひらが高成、花井征二県議団長、梶野完治県議、酒井政男県議、河瀬幸代県議候補ら16人が参加しました。 今日は真っ青に晴れ上がり、カンカン照りで原子力館も熱風に包まれていました。
タービン羽根840枚中、663枚で異常が
中部電力の説明では、タービン羽根は最終的に低圧タービンA、B、C3基あわせて840枚中、663枚で何らかの損傷があり、引き続き原因究明を続行するとのことでした。 また、北陸電力の志賀原発でも浜岡原発5号炉と同型のタービン羽根が同じ位置で損傷していることが見つかり、設計や施工に関わるミスではないのかとの意見も出ています。
まるでサウナのようないでたち
事故を起こしたタービン羽根の調査をするために、まず、私たちの体に放射能が付いているかどうかの検査をするために、CTスキャンのような形の機械で放射能をはかります(移動するベッドに寝て1人、2分ちょっとかかるのでそれだけで30分以上かかります)。 その後、パンツ1枚になり、トレーナーの上下のような肌着を着て、その上に青いツナギを着て、ハイソックスをはき、帽子をかぶり、さらにヘルメットをかぶり、白い手袋をして完了です。 さらに途中のある区画からは、その上に黄色のフード付のツナギを着て、黄色のハイソックスを重ね、ゴムの手袋をし、黄色の長ぐつをはき、ヘルメットをかぶります。顔しか出ていませんし、まさにサウナに入っているようで、背中や胸を玉の汗が流れていきます。
タービンのある建屋の中は、カメラなどは持って入れないので、配布されたコピーの写真を写しましたが、一つひとつがものすごく大きくて、わずか30センチのタービンブレード1枚が、9キログラムもありました。そんな大きなタービンブレード(210トン)が毎分1800回転もするのですから、タングステン鋼の非常に硬い金属であるにもかかわらず、破断面などや周りのタービン羽根はえぐられ、激しい傷がついていました。 浜岡5号炉は改良沸騰水型原発で、日本最大級の定格出力と経済効率重視の原発です。そのため当初から安全性についての疑問が指摘をされてきました。そうした問題点がこの事故の背景にはあるのではないのかとの疑問をもちました。
汗をしぼって体が軽くなる
調査は、予定より約1時間ほど伸びました。終了後、外で写真をとりましたが、夕方だったため焼け付くような暑さではありませんでしたが、それでもまだまだ暑く、今日はサウナに入ったような調査だったのでしぼった汗の分だけ、体が軽くなったような気がしました。 後ろは小型のタービンの展示物がありましたが、5号炉のタービン羽根はこの3倍程の大きさでした。
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